東京で文化資本高まりゅうううう

はい。

成田からのバスからポーンと東京のど真ん中に投げ出された僕の眼に飛び込んできたのは脇目もふらず一心不乱に己の目指すところに一寸でも早くつこうと歩く人々の群れ、群れ、群れ。
右も左も分からない地方出身者であるところの私が辛うじて認識できたのは見慣れた緑の看板!ファミリーマート!反射的に飛び込んだ!
クソ狭いトイレの中。誰もいない。なんだあの人間の数は。

「東京は恐ろしいところだ。。。。。」




東京滞在五日目。そろそろ東京独特の歩行ルールというか人の波の乗り方がわかってきたところで、最近俺は美術とかそういう洒落乙でインテリジェンスな分野に触れてみたいなぁと思っていたので美術館巡りをすることにする。

いってきたのは「ザ・ビューティフル展」、「アンディーウォーホル展」、「モネ展」

最初に行ったのはザ・ビューティフル展で、丸の内とかいうなんか洒落乙(二回目、語彙力少ない)なところにある三菱の美術館で、もう建物からしてオシャレ。明治ロマン。2.26事件。
ここの展示は19世紀後半の唯美主義っていう、なんかこう「とにかく見た目が綺麗ならなんでもオッケーなんじゃないかなあ派」というカンジのコンセプトで活動していた方々がいらっしゃったらしくて、オスカーワイルドっていう名前は聞いたことあるななんだっけあ、アンサイクロペディアの人か、もその中に含まれるらしい。そんな美に自らの人生をかけた熱い漢たちの展示らしい。
そんなコンセプトの野郎どもが作った作品なので美術知識が零に限りなく近い自分でも「ほぁーきれえだなあー」とアホな面しながらインテリマダム達とともに楽しめました。
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特に良かったのがこの作品で、口に近づけたサクランボとそれに触れそうな唇の質感の再現がすんばらしくてこの作品は多分三回くらい行ったり来たりを繰り返して何度も見入ってました。女の子も可愛いしな。

他にも良い作品は沢山あって、てか八割くらいの作品はとりあえずファボってリツイートしていいねしてはてぶに登録しとこうくらいにハズレのない展示で、もっと語りたいんですがそれはまたつぎの機会に。


で、二日目に上野の国立西洋美術館のモネ展行ったんですが、まぁ綺麗だったんですがね、なんかちょっと俺には難しかったかもです。
モネの初期の作品は結構わかりやすくて(と思いました)見てて単純に「あーきれーだなあー」って楽しめたんですが、後半になるとこのモネっていう人が「ぼかぁ水面に反射する光が一瞬一瞬移りゆくその様子をあますところなくすべて描き出したいんだなぁ」って言い出してなんか睡蓮が浮かぶ池の様子を何百枚何千枚と描いたらしいんですけどそのうちの何枚かが展示されててそれをみて凄いらしいのはかろうじてわかったんですが「難しいなぁ」と思いました。
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んで、その次の日は六本木の森ビルのアンディーウォーホル展にいってきました。
なんかもうウォーホルやばい。というか鑑賞してる人がすごい。みんなトレンディーで洒落乙(三回目)
ウォーホルの作品自体よりそれ観てる人を観た方が面白い。

というかウォーホルの作品見ながら「これは、、、、何が凄いんだ、、、、、?」ってなっちゃって、「俺は、てか皆は何に金を払ってるんだろう」と思い始めちゃって、展示室の中央に置いてある椅子に座って他の人々がウォーホルの作品をしげしげと眺めてるのをみて「なんだこのカオスな空間は」ってなりました。

「君達トレンディー人間は本当にこのウォーホルの作品の意味がわかるのかい?僕にはさっぱりだよ」と思いながら意味ありげに絵を舐めるように鑑賞する人々を意地悪な気持ちで眺めてました。
チェコ好きさんが「ウォーホルは見る人を映し出す鏡だ」的なことを言ってたんですが、恐らく俺は「おめーら本当にわかってんのかよー」って周りの人間を無知だと決めつけるような人間なんだなぁと思いました。性格悪い。



43年ぶりらしい雪に運良く見舞われ、珍しい東京の雪景色を堪能できて、良かったなあと思います。雪の積もった上野の公園は超綺麗でした。
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ただ西洋美術館から帰るころになると雪がシャレにならんくらい積もっててゲンナリしました。携帯の電池きれるし。iPhoneの電池すぐ無くなっちまうんだよな。

あと他に東京で感動したのは、富士そば。なにあれ。コロッケそばちょう美味いんですけど。しかも390円。安い。毎日食った。
地元にはコロッケそば文化が無いんで、帰ってきて富士そばのコロッケそばが恋しくなってどん兵衛にファミマのコロッケぶち込んで自作して食いました。