自意識の肥大化

人を動かす為に、意図的にその人の自意識を肥大化させる装置ってのがあると思う。
こんときの自意識ってのは、異性や集団内の仲間からの承認への渇望とか、思春期にかかるアレ。


出世競争とか、受験戦争だとか。序列化することで競争意識を煽る。その人の承認欲求を煽る。 で、その競争を勝ち抜いたとして、心が満たされるかっていったら、そんなことはない。欲望は肥大化を続ける。永遠に満たされん。エグいシステムだと、思った。 学歴とか肩書きに拘る人はその無間地獄にハマってんじゃねぇのと思った。 自分自身が昔そうだった。自分の中にいる怪物は、いくら欲求を満たしてもどんどん肥大化する。AKBの短編ドラマにそんな話があった。 劇中では、その怪物を飼いならすことが大人への条件だと言っていた。 確かに、自意識を担保にしてモチベーションを引き出すと、トンデモナイ力が湧き出る。しかし、副作用はデカイ。 あんな怪物、居ないに越したことはない。自分の中から追い出すのが一番だと俺は思う。日々の生活で、何気無い喜びを見出す方が大事だ。 あんな怪物に自らの身体を預けなくても、動ける方法はあると俺は思う。 別に競争自体は否定しない。 人に認められる為にとかじゃなくて、自分が好きなことの技能を高めることは、充実感につながる。 ただ、一生満たされやしない承認欲求の奴隷になることを煽る競争はどうかと思った。そういうのには巻き込まれたくねえなと思った。夜中に公園でビールを飲みながら。 年を召した方はヤケに朝が早い。 まだ陽も出ていないのに、公園には5、6名、50,60代と思われる男女の方々がジョギングをしている。