「正義」が怖い

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特攻隊員を賞賛する人がいた。
自己犠牲精神は、美しいものだと賞賛されることが多い。

それ自体は、構わない。誰が何を美しいと思おうが、私は困らない。
ただ、自己を犠牲にして、集団に尽くさない奴はクソだという同調圧力が形成されると、私は困る。

美しかったり、立派なものは、時として人の思考を停止させる。 偉い人が言う大義名分を、あたかも自分の頭で考えたかのように語ったり、善意の皮をかぶってそれを押し付けてくる人間は嫌いだ。
自らの「正義」を疑わない人は、怖い。
人の内面に厚かましい顔をして土足で入ってくる。

私は、絶対的に正しい行いなんて、無いと思っている。

人に思想を押し付ける時の正当化に使われる「正しさ」なんて、相対的なもので、その正しさが持っているように見える強制力は、只の幻覚だと思っている。